「背骨のズレ、骨盤のズレを戻して!」
これは患者さんからよく言われる言葉です。
巷では、カイロプラクティック以外の整骨院や整体で「ズレてるから戻しましょう」と気軽にやり取りされている言葉ですが、先生側も本来の意味も分からず危険な処置が行われています。

では、「ズレ」とはどういう事なのでしょうか?

簡単に説明すると、
関節運動が前後、左右、前傾、後傾が均等にできているか!という事になるかと思います。

この関節運動を作るのは筋肉です。
筋肉に指示を出すのは脳
脳から筋肉に脊髄、神経を介して命令は送られます。

それとは別に、関節の状況(角度や動きの有無)を伝えるセンサーがあるのですが、不良姿勢によりある関節に負担がかかると、そのセンサーが反応して信号を出します。

その信号のひとつは脳へ(錐体路)、もうひとつは脊髄に入るとUターンして同レベルの筋肉に(錐体外路)伝わります。

すると、筋肉は「脳から指令がきた縮もう!」と勘違いして反応します。

でも、これは関節の異常からくるものなので、関節の動きを改善しないとこの信号は止まりません。さらにその関節の異常を招いているのが勘違いしている筋肉なので、なんらかの処置を行わないと改善できないのです。

その改善方法のひとつにカイロプラクティックアジャストメントがあります。いわゆる「ポキッ」ってやつです。
カイロプラクティックアジャストメントにより、関節内のセンサーが正常になり不必要な神経伝達がストップします。

まとめると、カイロプラクティックでは、「背骨のズレ」は戻すものではなく、指標として確認して原発部位が関節なのか筋肉なのか、または内臓などの他からなのかを見極めて最適な処置を行うために確認するためのものです。